✔この記事では次のことが分かります。
・VDCの特徴
・VDCの過去のパフォーマンス
・VDCのメリット・デメリット
米国の生活必需品セクターにまるごと投資ができるETF・VDCの紹介です
ここ最近(2020年2月27日時点)の米国をはじめとする世界的な株価下落局面でも、人々の生活に密接に関わる「生活必需品セクター」は底堅い印象です。
この記事では、米国全体に投資ができるVTIとの比較で紹介していきますので、米国投資に興味がある方は是非ご覧ください。
そもそもなぜ個別株ではなく、ETFなのか?
米国ETFとは
米国ETFとは、特定の指数、例えばS&P500等の動きに連動する運用成果をめざし、米国の証券取引所などの金融商品取引所に上場している投資信託です。
ETFは「いろんな企業の詰め合わせパック」だと考えれば分かりやすいでしょう。
ETF投資のメリット
メリット①:簡単に分散投資ができる
ETF投資は比較的少額で指数を買うのと同じ効果が期待できます。
メリット②:保有費用が安い
管理コストが安いので、長期投資に適しています。
メリット③:値動きがわかりやすい
ETFは指数の動きに連動するように運用されていますので、値動きがわかりやすいのが特徴です。
メリット④:いつでも売買できる
ETFは株式と同じように指値注文や成行注文で相場を見ながらリアルタイムで売買できます。
米国生活必需品ETF・VDCの特徴【VTIとの比較表】
まずは、2本のETFについて、ざっくりと表にまとめてみました。
VDCは米国の生活必需品セクターの大型株、中型株、小型株に投資します。
このセクターは、食品・飲料・タバコの製造業者・流通業者のほか、非耐久
家庭用品・パーソナル用品の製造業者など、傾向的にそれほど景気循環に対
して敏感でない業種の企業で構成されています。
設定年 | 投資対象 | 銘柄数 | 純資産額 | 保有コスト(年間) | 配当利回り | |
---|---|---|---|---|---|---|
VTI | 2001年 | CRSP Total Market Index | 約3600銘柄 | 1380憶ドル | 0.03% | 約1.78%前後 |
VDC | 2004年 | MSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックス | 約90銘柄 | 57憶ドル | 0.1% | 約2.4%前後 |
米国生活必需品ETF・VDCの銘柄構成【VTIとの比較】
VDCの銘柄構成

ブルームバーグのHPより引用(2020年2月時点)
VTIの銘柄構成

ブルームバーグのHPより引用(2020年2月時点)
VDCの銘柄数は約90銘柄ではあるが、個別株リスクの分散と考えれば十分と言える。
販売単価(2020年2月時点)
VDCの販売単価
約160ドル
VTIの販売単価
約160ドル
2本のETFはほぼ同額から投資を始めることができる
パフォーマンス(過去5年間)
VDCのパフォーマンス

VTIのパフォーマンス

直近5年ではVDCのパフォーマンスはVTIに劣っている。
VDCのメリット・デメリット
メリット
メリット①:長期的な成長が期待できる
直近5年間の米国ハイテク企業のパフォーマンスとの比較では見劣りするが、将来にわたる米国の人口増加を考慮すると、生活必需品のセクターは今後も堅調に推移すると考えられる
メリット②:米国老舗企業に集中投資できる
構成銘柄の上位10社(構成比率約64%)はいずれも個人投資家に人気の優良銘柄である
メリット③:下落局面に強い
・リーマンショック時、株価の下落は29%程度で踏みとどまっていた
・リーマンショック時でさえ、減配は行わなかった
デメリット
デメリット①:GAFA(ガーファ)などと比較すると株価上昇率は見劣りする
グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップルなどのGAFA(ガーファ)などと比較すると株価上昇率では見劣りする
デメリット②:ETFの中では経費率が高め
VTIの0.03%と比較すると、高い印象は否めない
まとめ
今後、株価が暴落するという前提であれば、十分、検討対象になり得るETFと言っていいでしょう。
なぜなら、仮に不景気になったとしても、日々の生活に欠かせない生活必需品は、常に一定の割合で需要が見込めるからです。
もちろん、今後、株価がどのように推移するかは誰にも分からないことですが・・・
参考:VDCの買い方
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こんな優良ファンドが、2~3分で注文できてしまうのだからすごい世の中です。銀行の窓口に時間をかけてぼったくりファンドを買いに行く意味が分かりません。
