40~50代の人は老後の生活を豊かにするため、若い世代は結婚や住宅購入、子育てなどのライフイベントに向けて、これから必要となる資金を準備しておくことが大切ですよね。
そこで資産形成を税制面でサポートしてくれるNISAについて勉強しましょう。
この記事で初心者の方向けに積立NISAの始め方をNISAのメリット・デメリットも合わせて解説します。
この記事を書いている管理人の投資経験は以下のとおりです。
◦2009年:投信(株・債券)・国内ETF・海外ETFから投資を始める
◦2014年:原油先物ETFを始める⇒3年後に損切りすることになり、5年間に得て
いた投資リターンのすべてを失う
◦2015年:国内の中小型株をメインの投資対象とする投信にて積立投資開始
◦2020年:数年後のセミリタイアを念頭に米国高配当ETFへの投資を検討中
NISAが気になる人
NISAを利用すると税金面で有利になるって聞いたけど詳しく知りたいな。
株式投資の専門家
初心者の方にも分かりやすく解説します。
そもそもNISAって?
NISAは、投資で得た利益に通常は約20%かかる税金が非課税になるというとてもお得な制度なんです。
例えば、株式投資で10万円の利益を得た場合、通常の一般口座での取引なら手元に残るお金は約8万円です。
これがNISA口座での取引であれば10万円をそのまま受け取ることができるのです。
NISAの種類
一般NISA
年間投資額の上限が120万円で、非課税で運用できる期間は5年です。

(図は金融庁のHPより引用)
積立(つみたて)NISA
年間投資額の上限が40万円ですが、非課税で運用できる期間は最長20年と一般NISAに比べて長くなっています。

(図は金融庁のHPより引用)
NISAのメリットとデメリット
続いてはメリットとデメリットを見ていきましょう。
NISAのメリット
「投資で得た運用収益が全て非課税になる」ということが最大のメリットですよね。NISA口座で投資できるのは年間120万円までですが、その投資によって得られた利益や配当金、分配金については制限なく非課税になります。つまり「購入した株や投資信託がどんなに値上がりしても、税金がかからない」ということなんです。
NISAのデメリット
損益通算ができないのがNISA口座の最大のデメリットでしょう。損益通算というのは例えば、NISAではない課税口座で、同一年内にA株式の売買で100万円の利益が発生し、B株式の売買で100万円の損失が発生していたとします。このケースでは、利益と損失を相殺する損益通算が可能であり、税金は発生しません。一方、同じ売買でもA株式が課税口座でありB株式がNISA口座であった場合、B株式の損失は損益通算に利用できず、A株式の売買による100万円の利益に対する税金約20万円を納める必要があります。NISAの利用により税負担が増えてしまうケースもあるのです。
NISAを利用するときのコツは?
NISAを利用する場合に限らず、投資には価格変動リスクがあります。そのため元本がふえることもあれば減ることもあります。リスク軽減のために投資の方法も工夫する必要があるのです。
リスクを軽減する方法①投資先の分散
投資の世界には「卵は1つのカゴの盛るな」という格言があり、リスクは分散させたほうが良いという考えが浸透しています。卵を複数のカゴに分けておけば、万が一1つのカゴを落としても、ほかのカゴにある卵は割れませんよね。
リスクを軽減する方法②長期投資
仮に購入した商品が一時的に大きく値を下げることがあっても、時間を「味方」につけることで回復するまでの期間を待つことができます。
リスクを軽減する方法③購入タイミングを分ける
一度に購入するのではなく、複数回に分けて一定額ずつ購入することで、金融商品の価格が高いときには購入量が少なくなるが、安いときには多く買うことができます。その結果、平均購入単価の安定につながるのです。
NISAに適した商品とは?
では、NISAを利用する際に適した商品はどんなものなのでしょうか。NISAの特徴をふまえると、いくつかの考え方ができます。
NISAに適した金融商品が気になる人
「運用収益が非課税になるのだから、ある程度リターンを狙えるものがいいな」
「いやいや、損益通算ができないんだったら、リスクの高いものは避けるべきかな」
NISAの特徴をふまえながら、自分の投資経験やとれるリスク、資産状況などを考えて選ぶことが重要
リスクをとっても大きなリターンを狙いたい人
・「SPXL」などのレバレッジ型米国ETF
・海外REIT
ある程度のリターンを狙いたい人
・「eMAXIS Slimバランス」などのバランス型投資信託
・国内REIT
できるだけリスクを抑えたい人
・インデックス型投資信託
・ETF
投資の経験が少ない人
・債券タイプ投資信託
NISA口座を開設しよう
NISAを使って投資するなら、まず証券会社などの金融機関にNISA口座を開設しましょう。すでに持っている人も、新たにNISA口座を開く必要があります。ネットで申込書を取り寄せることができる場合が多いので、手続き自体は簡単です。
✔NISA口座を開設する際のポイント
ポイント①:どの金融機関を選ぶのか
ポイント②:NISAを使ってどんな投資がしたいのか
ポイント①の解説:NISA口座は1人に1つの口座しか持つことができませんので、非常に重要です。(ただし、変更は可能です。)
ポイント②の解説:あらかじめ「NISAを利用してこの投資信託を運用したい」などの具体的なイメージがあると、金融機関選びがしやすくなりますよ。
NISA口座開設の4ステップ(とっても簡単!)
ステップ①:口座を開く金融機関を選ぶ
証券会社や銀行などの金融機関から選ぶ。ただし、銀行よりも証券会社のほうが取扱い商品が多いのでオススメです。
✔選択のポイント
・自分が購入したい商品を扱っているか
・取扱い商品が多いか
・投信積立など必要なサービスが受けられるか
・サイトの使いやすさ、入金のしやすさなどの使い勝手はどうか
上記4つのポイントをふまえ管理人がオススメする証券会社は次のとおりです。いずれも管理人が使っています。とても使い勝手がいいですよ。
・ネット証券最大手:SBI証券の開設はネクシィーズトレードへ
・少額から始めたい株初心者向け:インターネットでお得に取引!松井証券
・トレードツールの最高峰「マーケットスピード」を提供している:
楽天証券
・超初歩的な質問にも丁寧に答えてくれる【 口座開設キャンペーン実施中 】
マネックス証券
・ひふみ投信でNISAを始めるなら月々1万円からの資産形成ひふみ投信
ステップ②:NISA口座開設書類の取り寄せ
ネット経由ならとても簡単ですよ。
ステップ③:必要書類を準備して送付
【必要書類】
・NISA口座申込書類(非課税口座開設届出書)
・本人確認書類(住民票の写しなど)
※NISA口座の金融機関を変更する場合、変更前の金融機関が交付する「非課税管理勘定廃止通知書」も必要
ステップ④:口座開設
金融機関および税務署での審査(2週間程度かかる)
まとめ
というわけで、リスクを理解した上で、積立投資を始めてみることをオススメします。
そして、投資が完了したら、基本的に放置して忘れて、本業に集中し、収入を増やしていくことが、人生の質を高める最適解だと思います。
これを機に、ぜひ検討してみてください!(^^)!